パイオニアチャレンジ優勝
2020年8月22日 Magic: The Gathering コメント (2)■前書き
先週土曜日の8/15に開催されたパイオニアチャレンジで優勝しました。
新環境になってからそこまで時間も経っておらず丁度良いタイミング。思い立ったが吉日、パイオニアについてつらつら書いてみます。
■禁止改定
8/3、未だ(私に)爪痕を残す衝撃の禁止改定。
《真実を覆すもの》禁止
《隠された手、ケシス》禁止
《歩行バリスタ》禁止
《死の国からの脱出》禁止
事前告知無し、即日適用、根拠の無いコンボデッキへの弾圧。まあウィザーズへの文句は今回の主題ではありません。
この瞬間、短いながらもパイオニアが積み上げてきた歴史と、ティアーデッキ各種が無に帰したわけです(ついでに私が愛したロータスコンボも)。
とはいえ私はパイオニアをやらないのはご飯を食べないことに近い狂人なので、ウィザーズにキレつつ色々と考え始めました。
「次はどのデッキが勝つだろう?」
■《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》
皆さんご存じ、スタンダードを支配する巨人です。
インバーター時代は脱出している暇がなく目立ちませんでしたが、コンボを極めし修羅達による4キル全盛期は終わりました。
ウーロとはすなわちカードパワーであり、カードパワーとはすなわちウーロ。
「コンボ」が消え、「アグロ」と「ミッドレンジ」が残ればそこはウーロの支配下にある。ウーロ無くしてデッキからずや、というのが新環境ファーストインプレッションでした。
コイツのパワーをご存知無い方はいらっしゃらないかと思いますが念の為説明しますと、大量にライフを回復しながら墓地から6/6が出て来て毎ターンカードを引き続けます。以上。異常。マナが重いかというと、何故か土地が置けるのでマナもそんなに必要じゃないです。なんなんだこのカードおかしいよ。
こんなバケモンおってアグロが勝てるわけないやろガッハッハ!
ドチャクソもっさり除去まみれミッドレンジ最強や!次の禁止はコイツで決まり!
というわけで注目したのが、『5色ニヴ』『スゥルタイ昂揚』の二つ。
■ミッドレンジへの絶望
「案外勝てない…」
それがパイオニア新環境をしばらく体感しての感想でした。まあ色々なデッキと戦い、全てのデッキに有利なデッキなど存在しないのが普通なので当然と言えば当然。
とはいえ、環境に対してデッキ勝ちできているとも思えず。(もちろん見事に勝ってる方もいらっしゃるわけで、私の理解度不足・構築のブラッシュアップ不足も大きな理由です。)
『5色ニヴ』は、ウーロを出し合うような試合における世界最強。欠点は、動きがもっさりしすぎていること。
初手が土地3、除去2、《森の女人像/Sylvan Caryatid》、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》。素晴らしい、キープ。
セットゴー、女人像、除去プレイ、ニヴ。やることといえば概ねこの流れで、これで勝つ相手には勝ち、負ける相手には負けます。
《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》こそあれど、構造的には打消しに弱いのも玉に瑕。
『スゥルタイ昂揚』はマナコストを軽く仕上げたミッドレンジで、5色ニヴよりも序盤の小回りが効くものの、総合的な粘り強さには劣ります。
《思考囲い/Thoughtseize》とウーロを共存させるコンセプトは素晴らしいですが、《白日の下に/Bring to Light》のような柔軟性が無いため、対応力にやや欠ける印象があります。
そして何より、これらのミッドレンジがめちゃめちゃ意識されてること。
《ガラクの先触れ/Garruk’s Harbinger》、《復活の声/Voice of Resurgence》、《徴税人/Tithe Taker》による途切れぬ攻め。
あるいは《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》《軍団のまとめ役、ウィノータ/Winota, Joiner of Forces》《銅纏いののけ者、ルーカ/Lukka, Coppercoat Outcast》によって築かれる覆し得ぬ盤面。
極限のミラーマッチを制するため《空を放浪するもの、ヨーリオン/Yorion, Sky Nomad》を導入したタイプすら存在し、全方位に勝とうとするのは不可能と認識せざるを得ませんでした。
■立ちはだかる壁
ミッドレンジ。すなわち初手からは直接勝利を目指さず、対戦相手とカードアドバンテージをやり取りし、お互い消耗した後にフィニッシャーを展開するデッキ。
アグロやコンボとはマリガンの時点から異なるのが、除去だけの初手をキープ出来るという意味です。
しかし現在のパイオニアでは、上記の特徴はむしろデメリットであると判断しました。
受けに回っては強靭な攻め手を捌くことが出来ないからです。
それらの代表格が『ナヤウィノータ』『緑単信心』の2つ。《ラノワールのエルフ/Llanowar Elves》を擁するデッキですね。
『ナヤウィノータ』には《徴税人/Tithe Taker》《復活の声/Voice of Resurgence》《軍勢の戦親分/Legion Warboss》などがフル搭載されており、一体のトークンも残さず捌き続けることは、一般的なデッキの除去では不可能です。
フィニッシャーたる《軍団のまとめ役、ウィノータ/Winota, Joiner of Forces》は4マナ4/4と除去耐性に優れ、前述の攻め手に屈してマナを寝かせた瞬間、一太刀で切り捨てられます。
『緑単信心』は驚異のマナ加速から《アーク弓のレインジャー、ビビアン/Vivien, Arkbow Ranger》《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》《世界を揺るがす者、ニッサ/Nissa, Who Shakes the World》《大食のハイドラ/Voracious Hydra》を展開します。
その速度たるや3ターン目に6マナを捻出し得るほどで、《ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx》と《炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary》を組み合わせた瞬間の最高速度は計測不能。
PWを並べるだけ並べた後は、ニッサの土地・エレメンタルで押し潰すも、カーンの齎す対策アーティファクトで縛り付けるも、ビビアンが呼び出した《絶え間ない飢餓、ウラモグ/Ulamog, the Ceaseless Hunger》で薙ぎ払うも自由自在なのです。
マナクリーチャーという破格の初動を持つ、新環境最速二大巨頭に抗うのは容易ではありません。実質的にこれらはコンボ/アグロと言えるでしょう。
とはいえ万能のデッキなど存在しないのが世の理。
《ゴブリンの鎖回し/Goblin Chainwhirler》を擁し、本体への直接火力という別軸の勝ち筋を持つ『赤単アグロ』。
《思考囲い/Thoughtseize》を擁し、最低限の妨害と強力なクリーチャーでライフを削り切る『黒単アグロ』。
《呪文捕らえ/Spell Queller》を擁し、要所のカウンターと圧倒的ライフレースの強さを誇る『スピリット』。
その他にも『スラムオーラ』など、マナクリーチャーを展開するデッキに負けないアーキタイプというのは存在します。
ではどうして、そのような非緑のアグロが勝ち上がらないのでしょうか?
実はその理由は、先程既にお伝えしています。
そう、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》です。
■メタゲームの一歩先へ
さて、パイオニアの新環境についてまとめてみます。
ウーロ・ミッドレンジ→非緑のアグロ→緑の最速コンボ/アグロ→ウーロ・ミッドレンジ
もちろん他にも様々なデッキが存在するのですが、今回は敢えて簡略化して環境を読み解いています。
それでは上記の三角形を形成するポイントを列挙してみましょう。
ウーロ系ミッドレンジ
・マナクリーチャーから始まる展開には追いつけない。
・黒除去を使っているデッキは、2ターン目《ガラクの先触れ/Garruk’s Harbinger》だけで負けることも。
・同系統アーキタイプの中では『5色ニヴ』が最もアドバンテージに長ける。
マナクリ系コンボ/アグロ
・1〜2ターン目をマナクリなどの展開に費やし、コンボに近いアクションで盤面を制圧する。
・単純な全体除去に対してPWやトークンが残るなど、耐性がある。あまりにも重い全体除去はそもそも間に合わない。
・対戦相手へのリアクションスペルが皆無に近く、受けに回らされるのが苦手。
非緑系アグロ
・それぞれ多様な攻め手があり、妨害や特殊な勝ち筋など独自の強みを持つ。
・マナをズルするようなコンボ染みたアクションが無く、マナカーブ通りの動きしか出来ない。
・ミッドレンジには、マナカーブに沿って除去られ、最後にウーロ脱出というのが典型的な負けパターン。
さて、大雑把ながら新環境の顔並びについてはご説明出来たかなと思います。次はこのメタの中から抜け出す方法を考えましょう。
■ティムール再生との出会い
スゥルタイをプレイしていたところ、野生の再生マスターに遭遇。お話を伺うとパイオニア版『ティムール再生』を駆って4連勝中とのことで、非常に感触が良さそうでした。(その後シングルエリミネーションに進出し、惜しくも緑単ストンピィに敗れる。)
私がスゥルタイを回して得た教訓は二つ。
・マナクリーチャーからの猛攻撃を、パイオニアのカードプールで受け切る事は不可能。
・除去ハンドでのキープは、同系統のマッチアップだった場合大きなリスクとなる。
『5色ニヴ』の優れたポイントはここです。
守っているだけではいずれ負けてしまいますが、《ニヴ=ミゼット再誕/Niv-Mizzet Reborn》という6/6飛行それ自体が、アドバンテージを齎すだけでなくフィニッシャーを演じており、ゲームエンドへの筋道が明確なんですね。
そして、『ティムール再生』には以下のメリットがあることに気付きました。
・《成長のらせん/Growth Spiral》→《荒野の再生/Wilderness Reclamation》というアクションは環境随一のブン回りである。
・盤面を取りに行くのではなく、手札から勝ちに行けるコンボデッキであり、除去を腐らせることが出来る。
・《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》。
さて、『ティムール再生』というデッキについて軽く説明します。
コンセプトは《荒野の再生/Wilderness Reclamation》《発展+発破/Expansion+Explosion》を用いた青緑赤のコンボ/コントロールデッキです。
《成長のらせん/Growth Spiral》《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》から《荒野の再生/Wilderness Reclamation》で爆発的にマナを伸ばす一方、打ち消しや《サメ台風/Shark Typhoon》によるクロックパーミッションも可能とゲームプランに自由度があります。手札やライフが減ったらウーロが脱出。
白や黒を使える通常のコントロールと異なり、盤面への干渉方法が赤の火力と青のバウンスに依存しているため、対応力に欠ける部分があります。
本筋となるコンボプランでは自らは土地を並べ続けるのみで盤面を経由せず勝ちを狙うため、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》などを除いて妨害が困難です。
というわけで再生マスターからデッキリストを教えていただき、愚かにも手を加えてリーグへ。
もちろんスタンダードで大して再生を使っていない素人がいきなり勝てるわけもなく、0-5からの1-4と大敗。(大人しく完コピから入れば良かったです……。)
細かな教訓を得た上で、同時期に調整を始めた某神からフィードバックを受け、デッキをチューンナップしていきます。やがて4-1、5-0を繰り返すほどになりました。
パイオニアチャレンジを優勝した際のデッキリストと試合結果がこちら。
https://twitter.com/greenhouse103/status/1294854095103172608?s=21
「ほとんどスタンダードじゃん」
実際、その通りです。しかしながら対戦相手はスタンダードではないので、そこは忘れないようにしないといけません。
『ティムール再生』はコンボと言うには勝つまでが長く、コントロールと言うには柔軟性に欠けたところがあります。ですが、それ故に独自の強みを持ち合わせています。
具体的には、ウーロ系ミッドレンジには除去を腐らせつつ《荒野の再生/Wilderness Reclamation》と《発展+発破/Expansion+Explosion》のコンボを押し付けられます。
マナクリ系アグロ/コンボには《成長のらせん/Growth Spiral》《荒野の再生/Wilderness Reclamation》での速度勝負が可能で、《神々の憤怒/Anger of the Gods》や打ち消しなど、ピンポイントな噛み合いを狙います。
非緑系アグロには《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》が獅子奮迅の大活躍。
とはいえ当然、弱点もありますので世の中ままなりません。自分だけが使える最強デッキがあれば良いのに。
・除去が火力しか無く、PWやタフネス4以上のクリーチャーに干渉する手段が極端に乏しいこと。《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》や《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》、『ルールスオーラ』や『ゴルガリストンピィ』を苦手とします。→コントロール要素が中途半端。
・コンボにしてはキルターンが遅めでカードのやり取りをある程度前提にしているため、『シミックランプ』や『ボーラスの城塞』などには相手のゲームレンジに引き摺り込まれやすい。→コンボ要素が中途半端。
・《発展+発破/Expansion+Explosion》は4枚しかありません。《思考囲い/Thoughtseize》や《ドビンの拒否権/Dovin’s Veto》で狙い撃ちにされるとリソースが枯れてしまいがち。
・《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》、説明不要。
個別のカードについて、現環境に対する採用理由を述べます。
・《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》
説明済み。
採用枚数は何枚がベストなのか、これがわからない。
・《検閲/Censor》
必須カードである事を確信しています。《思考囲い/Thoughtseize》を除き、とにかくパイオニアでは受動的なアクションが弱いため、後手番で輝くカードというのは大変貴重。コンボデッキである以上、後半は《ヴァントレス城/Castle Vantress》と組み合わせてキャントリップとして大いに活用したいところ。
・《神々の憤怒/Anger of the Gods》
替えが効かないカードです。『ウィノータ』『黒単アグロ』『ドレッジ』など、追放に意味のあるマッチングは数知れず。一度でも《復活の声/Voice of Resurgence》と《徴税人/Tithe Taker》にしばき倒された事があれば、《焼けつく双陽/Sweltering Suns》を採用しようとは思わないでしょう。
このカードの存在があるからこそ、コンボ一辺倒ではないコントロールデッキとしての振る舞いが許されるのです。(そしてウーロ)
・《焦熱の竜火/Scorching Dragonfire》
「緑系コンボアグロに1枚除去したところで勝てやしない。《神々の憤怒/Anger of the Gods》で流すしかない。」という御言葉を胸に刻み、サイドボードへ。
《マグマのしぶき/Magma Spray》も優秀ですので、メタゲームに合わせて検討する必要があるでしょう。
・《中和/Neutralize》
自由枠です。サイドボード後は青くない相手に対する《神秘の論争/Mystical Dispute》がとにかく邪魔ですが、全てサイドアウトしてしまうと、それはそれで打ち消しの要素が貧弱になってしまうという困った状況になりがち。
最低限コンボパーツを探しにいけるこのカードに白羽の矢が立ちました。その他には、単なる打ち消しとしては《虚空の粉砕/Void Shatter》が、ドローソースの役割を求めるなら《タッサの介入/Thassa’s Intervention》が優秀です。
・《薬術師の眼識/Chemister’s Insight》
やってみて意外と負けるのが、『エスパーヨーリオン』などの《思考囲い/Thoughtseize》と《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》、そして一定枚数以上の打ち消しを兼ね備えたデッキ。
リソース獲得を《発展+発破/Expansion+Explosion》と《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》だけに頼る構築では、それらを狙い撃ちにされると抵抗出来なくなりがちです。コントロールとしての要素が薄く、コンボに先鋭化する場合のデメリットですね。
このカードは《思考囲い/Thoughtseize》に強く、相手エンド時に使えるドローソースを求めて採用しました。
・《霊気渦竜巻/AEtherspouts》
『ウィノータ』や『ゴルガリストンピィ』、『ルールスオーラ』などを睨んでの採用。展開されるクリーチャーを火力では倒せないものの、ダメージ源をコンバットに依存したデッキに効果大。(逆に言えば、『ティムール再生』はそのようなデッキが苦手です。)
・《長老ガーガロス/Elder Gargaroth》
基本的には追加のウーロですが、墓地対策を横目に4〜5ターン目に場に出てくれるのは非常に頼り甲斐があります。
苦手なタフネス4以上に対しても強力な壁。
到達はあるものの、《ネベルガストの伝令/Nebelgast Herald》に完封された経験もあり、『スピリット』相手にサイドインすべきかは要検討といったところ。
・《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》
タフネス1の否定者。マナクリを焼き尽くしましょう。
ついでに『黒単』や『スピリット』にも非常に強力。特に『スピリット』は、エンド時の 《鎖鳴らし/Rattlechains》に合わせるだけでイージーウィン出来ることも。
・《ヴァントレス城/Castle Vantress》
ある意味フィニッシャー。
3枚以上の採用を常に推奨します。5ターン目以降、場に無いと禁断症状が出る……。
首尾よく《荒野の再生/Wilderness Reclamation》の設置に成功した時、《発展+発破/Expansion+Explosion》を抱えて《荒野の再生/Wilderness Reclamation》を求める時、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》が出てきて《爆発域/Blast Zone》が欲しくて欲しくて仕方がない時。
《ヴァントレス城/Castle Vantress》は、そんな貴方に寄り添って望みを叶えてくれることでしょう。
■パイオニアチャレンジ
R1.エスパーヨーリオンP×〇〇
メインボードは《思考囲い/Thoughtseize》《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》《ドミナリアの英雄、テフェリー/Teferi, Hero of Dominaria》で瞬殺されました。
サイド後は《薬術師の眼識/Chemister’s Insight》《サメ台風/Shark Typhoon》で勝ち。メインフェイズにマナを倒す展開へ持ち込まれると、PWや《エルズペス、死に打ち勝つ/Elspeth Conquers Death》の返し技が強烈で、かなり負け易いです。
R2.青赤ハサミP×〇×
大変厳しいマッチアップ。向こうも《神秘の論争/Mystical Dispute》くらいしか警戒しなくて良いと分かってますからね。メインは《爆片破/Shrapnel Blast》を《霊気の疾風/Aether Gust》して普通にトップからもう一度唱えられて負け。
サイド後、一度は上手いこと流してウーロ脱出を決めたものの、最後は《神秘の論争/Mystical Dispute》の上から《ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel》+《アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact》をキメられて負け。
R3.赤単D×〇〇
メインボードは《神々の憤怒/Anger of the Gods》も《荒野の再生/Wilderness Reclamation》も引けずタコられたものの、サイド後は《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》《長老ガーガロス/Elder Gargaroth》無双で勝利。
R4.スゥルタイ昂揚D〇〇
《ヴリンの神童、ジェイス/Jace, Vryn’s Prodigy》を《神秘の論争/Mystical Dispute》すると勝っちまうんだ。
《漁る軟泥/Scavenging Ooze》が厳しく、《自然の怒りのタイタン、ウーロ/Uro, Titan of Nature’s Wrath》頼みは成功しません。
R5.ジェスカイルーカP〇×〇
手札に干渉されない上、アクションが大振りで干渉しやすいため、《時を解す者、テフェリー/Teferi, Time Raveler》以外ではなかなか負けないマッチアップ。
サイド後は《ドビンの拒否権/Dovin’s Veto》を常にケアして行きましょう。
R6.ナヤウィノータP〇〇
ブン回られたら負けなのでとにかく割り切りが大事。
先手で運良く《検閲/Censor》から《神々の憤怒/Anger of the Gods》をキメ、サイド後は《イゼットの静電術師/Izzet Staticaster》で盤面を責めつつ《霊気の疾風/Aether Gust》を連打。《荒野の再生/Wilderness Reclamation》が引けないとアクション数で上回れないあたり、やはりアンフェア同士の戦いですね。
R7.5cニヴD〇〇
《神秘の論争/Mystical Dispute》で強く当たって、後は流れで。
《殺戮遊戯/Slaughter Games》には注意。《霊気の疾風/Aether Gust》はそれも含めて効果的なので、必ずサイドインしましょう。
SE1.緑単信心D×〇〇
ブン回られたら負けなので割り切りが大事。《大いなる創造者、カーン/Karn, the Great Creator》は最悪通しても、墓地を潰される程度なので大丈夫です(大丈夫ではない)。
《検閲/Censor》程度は平気で乗り越えてくるため、とにかく3ターン目に叩き付けられるPWを《否認/Negate》《霊気の疾風/Aether Gust》しましょう。
三本目は上手いことPWを弾いたところ、最後に着地した10/11《大食のハイドラ/Voracious Hydra》を3枚の《狼柳の安息所/Wolfwillow Haven》ごと《爆発域/Blast Zone》X=2して勝ち。
SE2.黒単P〇〇
《思考囲い/Thoughtseize》はどうしようもないので、むしろトップから《神々の憤怒/Anger of the Gods》《荒野の再生/Wilderness Reclamation》を叩き付ける心持ちで。
《騒乱の落とし子/Spawn of Mayhem》や《朽ちゆくレギサウルス/Rotting Regisaur》で即負けなので、《検閲/Censor》《神秘の論争/Mystical Dispute》が上手いこと当たるように祈りましょう。
サイド後はライフ1まで追い込まれるも、《荒野の再生/Wilderness Reclamation》《サメ台風/Shark Typhoon》のエンチャ設置をキメて量産したサメトークンが《変わり谷/Mutavault》を受け止めて逆転勝利。
SE3.緑単信心P〇〇
先手だったので《神秘の論争/Mystical Dispute》が大活躍して間に合った《神々の憤怒/Anger of the Gods》5体持って行く逆転勝利、サイド後は《成長のらせん/Growth Spiral》《再生》《発展発破》がバチバチで勝ち。ブン回りでした。
■おわりに
今回は上手いこと噛み合って優勝という結果を残すことが出来ました。スイスの『緑単信心』二回勝利がその際たるもので、いくらワンチャンあれば勝てるとはいえ、相手が最高のブン回りだったら何も出来ませんからね……。
とはいえ、環境は新たに『ティムール再生』という変数を加え、また新たなデッキ、新たな工夫が生まれゆくことでしょう。
私自身も置いていかれないよう、また次へと進んでいこうと思います。
いつもご教示を下さる再生マスターと某神、そして本文をお読みいただいた方に感謝です。ありがとうございました。
(そして直後のパイオニアチャレンジで、青白コンの4マナ要求をクリックミスで払えず負けました。MO爆発しないかな。)
コメント
https://wakamidori.diarynote.jp/202008221212422623/
拙記事内でも触れさせていただきましたが、
よろしければ上記記事からこちらのDNに本人のレポートとしてリンクさせていただければと思いますが、いかがでしょうか。
ご検討ください。(あと記事に筋違いな部分があれば教えてください)
URL間違えました。↑です。